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2022年2月9日(水)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された
中医協総会(第516回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
ようやく答申日を迎えました。
「働き方改革」は前回改定の重点課題、
そして今改定でも重点課題に位置付けられていますが、
ちょっと影が薄い印象です。
表紙の写真は小塩隆士会長のまとめ発言で、委員の笑いを誘った場面です。
次のように述べました。
「お時間をちょっと頂戴して、私のほうからも一言、ごあいさつを申し上げます。
今回の診療報酬改定には、大きく分けて3つの課題がございました。
第1は、高齢化の本格的な進展のもとで、医療保険制度の効率性と持続可能性をどのように高めるべきかという長期的な課題です。
2番目は、新型コロナウイルス感染拡大に診療報酬面でどういうふうに対応すべきかという極めてリアルタイムの課題です。
それから第3に、不妊治療の保険適用、オンライン診療、リフィル処方箋といった新たな面の改革を診療報酬面で、どういうふうに反映させるべきかという課題がございました。
いわば、連立3元方程式を解く必要があったわけです。しかも、その連立方程式を対面ではなく、ほぼ全回にわたって、オンラインでの議論で解かなければならないという極めて異例な展開となりました。
しかし、1号側・2号側双方の各委員、専門委員、そして各分科会の皆さまにおかれましては、極めて精力的かつ真摯に議論していただき、本日無事、答申に至ることができました。
お立場によって意見が対立する場面もございましたが、制度をより良いものにするというスタンスは、われわれ全員に共有されており、現時点では連立方程式のベストの解を得ることができたというふうに思っております。会長として深くお礼申し上げます。
また、連日連夜、まさしく働き方改革に真っ向から反対する(苦笑)、ようなかたちで、深夜まで役所に残って膨大な量の資料を作成し、各関係者との調整にあたり、そして会場の設営を含むさまざまなロジスティクスにご尽力してくださった事務局スタッフの皆さまにも、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
4月からは、新しい診療報酬体系および薬価体系に移行するわけですけれども、コロナの収束までにはまだ時間がかかりそうですし、事態は極めて流動的です。改定の効果をしっかりと検証していく必要がございます。
そして、今回の改定作業では、診療報酬、薬価そのものをめぐる議論のほかに、2点、注目すべき議論がございました。
1つは、できるだけ制度や改革の効果を統計データやエビデンスを用いて、しっかりと検証する必要があるということ。
それから、もう1つは制度が非常に複雑になっておりますので、医療関係者は当然のこと、一般の国民の方々にもわかりやすいかたちで情報公開を進めること。
この2つの重要性が指摘されておりました。この点も肝に銘じる必要があるというふうに思います。
診療報酬改定の作業は本日でひとまず一段落するわけですけれども、制度のさらなる充実を目指して、委員、専門委員の皆さまには一層のご協力、ご指導をお願いする次第です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
以上をもちまして、答申についての議題は終了いたします。」
今改定の目玉は、やはり不妊治療やオンライン診療でしょうか。
私は地域包括ケア病棟のハシゴ外しが大きいと思いますが、
皆さんはどのようにお感じになられたでしょうか。
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(2022年2月10日、新井裕充)