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2021年12月10日(金)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された中医協総会(第504回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
今回も総会のみの開催です。午前9時から正午まで、ほぼ3時間です。
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総会(9:00~11:59)
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主なテーマは、議題1の歯科医療でしょうか。
表紙の写真は、林正純委員(日本歯科医師会常務理事)の
長い発言が続いている場面ですが、先日の有澤賢二委員(日薬)ほど長くはありませんでした。
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【余談です】
今回の総会では、次期改定への意見書を取りまとめ、
小塩隆士会長から榎本健太郎・大臣官房審議官に手渡す場面が
YouTubeの画面に大きく表示されました。
キャプチャーしてくださいね、ということでしょうか。
中医協はもはや儀式ですね。
水面下の攻防を取材しなくてはいけないんだろうなあ
との思いを強くした次第ですが、力不足で申し訳ございません。
今回の総会も盛りだくさんで、はて、どこを切り取るか悩まれる記者さんは多いと思います。
たいていは、「面倒くさいので意見書で1本書いておくか」
というところでしょう。記者は助かります。
でも、やはり今回のメインは歯科医療だと思いましたので、
表紙はこちらの写真にしました。
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【議題】
1.歯科医療(その2)について
2.入院(その7)について
3.個別事項(その9)について
4.選定療養に導入すべき事例等に関する提案・意見募集の結果への対応について
5.「令和4年度診療報酬改定の基本方針」について
6.令和4年度診療報酬改定への意見について(公益委員案の提示)
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歯科に続いて「入院(その7)」は、地域包括ケア病棟について改めて検討。
DPCデータとの連結というテーマも出ました。
ところで、中医協のライブ配信はたいてい視聴者数が400から500程度で、
薬価関連になると600を超えます。
今回、1,000近くまでアクセスが伸びました。
それは「個別事項(その9)」です。
バイオ後続品があったからでしょうか。
実務的に重要なテーマを多く含んでいるように感じました。
以下の8項目です。
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1. 二次性骨折の管理について
2. 運動器疾患管理について
3. 高度難聴管理について
4. 知的障害者等への医療提供について
5. 検査について
6. 周術期疼痛管理について
7. 人工呼吸器等管理について
8. バイオ後続品の使用推進について
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このうち、二次性骨折のリエゾンサービスは、かつて取材したことがありますので、
ようやく表舞台に来たなあと感慨深いです。
支払側の松本真人委員(健保連理事)は次のようにコメントしました。
「リスクの高い高齢者が増加する中で
初回骨折の段階から管理が重要なことは十分に理解ができます。
学会のガイドラインに沿った質の高い適切な介入、取組が行われますように、
診療報酬上の対応を検討することで差し支えはないと考えております」
話が戻って恐縮ですが、
今回は「入院(その7)」の中の地域包括ケア病棟も重要なテーマだったと思います。
資料「総-2」のP32に「振り返り」の図が出ています。
地域包括ケア病棟について今改定のまとめを書く場合には、
この図が必須になると思いました。
今回の論点も、「3つの役割」です。
「総-2」のP33に、このように書かれています。
「地域包括ケア病棟に求められる3つの役割について、
病床規模や病床種別による患者の背景・
地域における運用の在り方等が異なることも踏まえつつ、
その評価の在り方についてどのように考えるか」
「病床規模や病床種別」です。
入院分科会で中野惠委員(健保連)が言う前から、
医療課はそうしたかったのでしょうね。
自宅からの緊急受け入れが少ないとか、
救急対応していない療養病床とか、
自院からの転棟が多い病院とか、
そのあたりの点数が下がるんでしょうか。
もともと使い勝手の良い曖昧な病棟として新設したのに、
全く一貫性がないなあと思います。
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(2021年12月13日、新井裕充)