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2021年11月26日(金)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された中医協総会(第500回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
今回の中医協は、材料と総会です。総会は記念すべき(?)500回を迎えました。
24日(水)に続いて金曜日の開催です。
材料のヒアリングが約1時間、総会が約2時間です。
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1.保険医療材料専門部会(9:00~9:56)
2.総会(9:59~12:14)
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総会はいよいよ大詰めを迎えました。
今回の主なテーマは、訪問看護、データの利活用、調剤です。
メインは調剤でしょうか。議題は3つです。
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1.在宅(その5)について(10:00~10:30) → 約30分
2.個別事項(その6)について(10:31~11:07) → 約30分
3.調剤(その3)について(11:08~12:14) → 約1時間
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在宅(その5)は訪問看護です。
個別事項(その6)は、データ提出や診療報酬明細書の記載など。
個別事項の3番目に「自殺対策」が入っています。
調剤の審議では、有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)の発言が20分近くに及びました。
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【余談です】
表紙の写真は、有澤委員の発言が10分を超え、委員らが疲れたような表情を浮かべている場面です。
あくびをしているように見える委員もいます。
ここまで長くなるなら、ペーパーを配布すべきではないでしょうか。
中医協の原稿を書くとき、以前でしたら「~について議論した」と書いていましたが、
最近は「~がテーマになった」などと書くようにしています。
議論はほとんどありません。吐き出すだけです。
課長は最後にまとめてコメントしますが、明確に質問があった点に絞っていますので、
「〇〇委員が厚労省側の見解をただした」などと書くこともなくなりました。
そんな中で、今回、患者代表の間宮清委員が掟破り(?)をしてくれました。
速記録P62に「音声トラブルか」と記載しております。途中で音声が切れました。
いつもの流れと違うので、事務局はちょっと慌てて相談したのかもしれません。
間宮委員が課長に質問し、その回答を踏まえて発言しました。
今後は、こういう流れに変わってほしい(戻ってほしい)と願います。
ところで本題ですが、今回のメインはやはり調剤でしょうか。
「対物」から「対人」へ、というフレーズは何度も聞かされていますが、
私には、その真意がよくわかりませんでした。
今回、ちょっとわかったような気がします。
「対物」関係は点数を下げて、「対人」関係は評価しようということでしょうか?
機械でもできるような「対物」は下げて、「対物」「対人」が混ざっているものは整理しよう、
というような話のように聞こえました。(はずれていたら、すみません)
今回、調剤の資料「総-3」の中で、
診療側と支払側の代表が共に言及したページがあります。
P9(薬局での調剤業務の流れ)です。速記録ではP150です。
城守国斗委員(日本医師会常任理事)は
「薬局での調剤業務の流れに従って考える必要があろうと思いますが、
一言で申しますと、もう少しここを整理したほうが
わかりやすい報酬体系になるのではないか」と指摘した上で、
「①②③は薬学管理料として見直す部分があるか検討されてはどうか」
と提案しました。
資料では、このようになっています。
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① 患者情報等の分析・評価
② 処方内容の薬学的分析
③ 調剤設計
④ 薬剤の調製・取りそろえ
⑤ 最終監査
⑥ 調剤した医薬品の(ア)薬剤情報提供、(イ)服薬指導 薬剤の交付
⑦ 調剤録・薬歴の作成
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支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は
「①から③については、調剤基本料や既存の薬学管理料で評価されているものもございますので、
調剤業務の考え方、それと報酬の考えについては、もう少し議論する必要があると思います」
と述べました。
最後に有澤委員が反論していましたが、
何がおっしゃりたいのか、私にはちょっと、わかりませんでした。
(速記録P250)
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(2021年11月29日 新井裕充)