第498回中医協総会(2021年11月19日)【速記録】

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2021年11月19日(金)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された中医協総会(第498回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

水曜日(17日)に続いて、今回も総会のみの開催です。
資料は2つ。「総-1」と「総-2」です。「個別事項(その5)」と「入院(その4)」です。

この日の総会は、前回より遅い開始の午前10時。正午まで約2時間の開催でした。
「個別」と「入院」、それぞれ約1時間ずつの審議でした。

表紙の写真は、中心静脈栄養について、池端幸彦委員(日本慢性期医療協会副会長)が
「生きていくための最低限の栄養をそこで入れてるんですね。ここを抜くということは、死ねということなんですね。
経管栄養を簡単に抜きなさいとは言えないと思います。それと同じ状況が続いていることをぜひご理解いただきたい」
と支払側委員に反論している場面です。


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【補足です】

前半の「個別事項(その5)」の主な内容は、小児・周産期・精神科救急です。論点はP121~123です。
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【資料「総-1」の構成】

1.小児医療について
2.周産期医療について
3.精神科救急入院医療について
4.論点
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続いて、「入院(その4)」のテーマは「慢性期入院医療」です。
11月10日に「急性期入院医療」、12日に「回復期入院医療」、
そして、今回が「慢性期入院医療」です。
主な内容は、療養、障害、緩和ケア、有床診です。
論点はP132です。

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【資料「総-2」の構成】

1.慢性期入院医療を取りまく現状等について
2.療養病棟入院基本料について
3.障害者施設等入院基本料等について
4.緩和ケア病棟入院料について
5.有床診療所入院基本料等について
6.論点
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質疑では、今回も城守委員からスタートして、各委員が順番に発言。終わりのあたりで
ちょっとだけ診療側と支払側のやりとりがありました。

以前でしたら、各委員が一通り発言した後に支払側の幸野さんが長い演説をして試合開始。
さあ、ここからが本番なのですが、松本真人委員に交代してからは、サクッと終わっています。

今回もそうでした。
「個別事項(その5)」の質疑では、「外出しにしたら点数はどうなる」という議論が
ちょっとだけありましたが、一往復で終わりました。

今回の資料の中で医療課は、「造血細胞移植における無菌室治療の推奨」を提示。
「課題」の中で、「小児入院医療管理料1~5では無菌治療室管理加算は包括されており、併算定ができない」と指摘しました。

つまり、小児患者の無菌室での治療を進めるため、
現在、包括化されている「無菌治療室管理加算」を外出しにして
別途評価するという方向性が示唆されています。

これに対し、支払側の松本真人委員(健保連)は
「外出しにすることは、実情を鑑みれば理解する」としながらも、
「併算定を可能にするのであれば、ベースとなる小児入院医療管理料を引き下げるべき」と主張。
これに日本医師会の城守委員が反対しました。

「入院(その4)」の質疑では、中心静脈栄養の抜去をめぐる問題で、
池端幸彦委員(日本慢性期医療協会副会長、福井県医師会長)が松本委員の意見に反論しました。


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【余談です】


この日の午前、日本中を駆け巡ったニュースは中医協・・・

ではなく、
大谷翔平選手のMVPでしょうか。歴史に残る快挙です。

しかし、歓喜の声が上がる華やかな世界とは対照的に、細かい資料をコツコツ作成している姿もあると思います。
拍手を送りたいと思います。

今回の資料は「個別事項(その5)」が132ページ、「入院(その4)」が123ページと大量です。

無駄な資料でページを埋めているわけではなく、きちんとストーリーを描いているので、
いやあ、本当にすごいなあと感心します。
学会からの要望などを踏まえて、現状の不都合なところを改善していくような改定でしょうか。

「個別事項(その5)」のうち、小児の資料では、児童虐待への対応が新しいところです。(資料「総-1」P31)
CPT(Child Protection Team)というのがあるのですね。知りませんでした。

「入院(その4)」の資料では、がん疼痛治療の「数字等を用いた評価」が新しいところです。
疼痛の強さをNRS(Numerical Rating Scale)で表すのは知りませんでした。勉強になりました。
(資料「総-2」P112)

これまでの会合に出されてきた資料と同様、
今回も学会のガイドラインや研究報告、調査結果が盛り込まれており、
すごくよくできているなあと思いました。
学術的ですし、また極めて実務的と言うか、現場に即していると言いましょうか。

ただ、ひねくれた見方をすれば、大きなメインテーマがまだ見えません。
これまでの計算され尽くした資料の出し方を見ると、
診療報酬改定の基本方針がまとまったタイミングでメインテーマを出してくるのでしょうか。

そこで、最近の基本方針の「重点課題」を振り返りますと、
平成22年度改定は「救急、産科、小児、外科等の医療の再建」「病院勤務医の負担軽減」でした。

続く24年度も同様に「病院勤務医等の負担の大きな医療従事者の負担軽減」など。

26年度改定でちょっと流れが変わり、
「医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等」が登場。

28年度は「地域包括ケアシステムの推進」が前面に打ち出され、
「病床の機能分化・連携」なども挙がっています。

30年度はこの流れで「地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進」。

そして、コロナの影響を受けない前回の令和2年度は
「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」です。
この改定前、厚労省の検討会で最も盛り上がっていたのは「医師等の働き方改革」でしょうか。

そして、コロナが来ました。

現在、次期改定の候補に挙がっている重点課題は2つ。コロナと働き方改革です。

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・視点1「新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築」
・視点2「安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進」
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今回11月19日のテーマになった小児や周産期医療は、かつての改定論議で重要なポジションにありました。
それが「個別事項」の「その5」です。
格下げとは言いませんが、ちょっと寂しい気がします。

今回、「救急」がテーマに挙がっていますが、(あくまでも)「精神科救急」です。
充実を図る視点で語られることが多い「小児、周産期」と並べたということは
「精神科救急」も充実させる方向なのかなと思いますが・・・。

今後、どのような資料が出てくるのか分かりませんが、
コロナや働き方改革などを踏まえたメインテーマがドカン! と来るのでしょうか。

医療保険部会・医療部会で基本方針がまとまった段階で、
例えば、「災害・救急医療について」とか、「医師等の働き方改革等の推進について」とか?
ぜひ期待したいと思います。

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(2021年11月21日、新井裕充)

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