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2021年11月12日(金)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された中医協総会(第496回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
水曜日に続いて金曜日に開かれた中医協です。
この日の中医協は午前9時から午後1時20分まで、4時間超えの長丁場となりました。
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1.費用対効果評価専門部会(9:00~10:20)
2.保険医療材料専門部会 (10:21~11:00)
3.総会(11:06~13:20)
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総会のテーマは外来と入院です。いずれも「その3」です。
約2時間の審議のうち、半分以上が資料の説明です。
外来(その3)の資料「総-1」は51ページ。
入院(その3)の資料、
「総-2-1」(回復期入院医療)は151ページ、
「総-2-2」(横断的個別事項)は133ページと大量です。
論点は資料の最終ページですが、横断的個別事項は各項目ごとに論点が示されています。
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【補足です】
表紙の写真は、井内課長が長い長い説明を終えたところで
小塩会長が「お疲れ様でございます」とねぎらいの言葉をかけ、委員らが笑みを浮かべた場面です。
休憩はなく、一気に行きました。閉会は13時過ぎです。
入院(その3)の前半(回復期)の説明が終わったところで
いったん質疑に入るのかなと思いましたが、
そのまま後半(横断的事項)の説明に入りました。すごい体力です。
質疑では、「回復期」「横断事項」を分けずに、一括して発言を受け付けました。
悪く言えば「目くらまし」です。これでは焦点の絞りようがありません。
では、議論の内容はどうだったのか。
肝心のところについて書きたいところですが、疲れました。
本当に申し訳ございません。
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【ここからは愚痴です】
地域包括ケア病棟は、ようやくハシゴ外しですか。
もう廃止するか名称変更してはどうでしょうか。
7対1おろしの誘導策としては失敗したわけですし、
もともと曖昧で経営メリットのある病棟としてつくったのですから、
今さら「3つの機能をバランスよく果たしていない」と言われても、
という感じがしますが、いかがでしょう。
もともと、使い勝手のよい病棟として設定したんじゃないでしょうか。
かつて全日病が主張していた「地域一般病棟」のように、
在宅患者の急性増悪などに対応する後方支援病院として
しっかり位置付けるべきだったのではないかと思います。
あと、回復期リハビリの実績要件については、入棟時などのFIMをごまかさないように、
悪名高き(?)機能評価機構を受審させるようにして、同機構の経営改善に役立てるとか?
これもなんだかなあ、という気がします。
その他、管理栄養士とか褥瘡対策チームとか、いろいろ出てきますが、
人員配置のコストとの見あいで、どこまで効果があるのか疑問です。
経営上のメリットがなければ現場は動かないんじゃないでしょうか。
それから、いつも改定後に思うのですが、
「次回は入院分科会に出るのはやめよう」という決意を私は早々に固めました。
来年も会員でいてくれる方がおられましたら、あらかじめお詫びしておきます。
今回も、やっぱり入院分科会は無駄でした。
約300ページに及ぶ「入院(その3)」の資料には、
入院分科会で使われた資料が大量に入っているのですが、
最終的に「論点」に反映されているのは中野惠委員(健保連)の意見ばかりですし、
医療課の意向に沿う内容が抽出されています。
彼らはいつも「ファクトです」と言いますが、
正直に「こうしたいんです」と、最初におっしゃってほしいものです。
例えば、心臓リハについては、入院分科会で
田宮菜奈子委員(筑波大医学医療系教授)だけが重要性を主張し、
ほかの医療系委員はみんな反対したのに、また出てきました。
かつてのSOFAスコアもそうでしたね。
医師会の委員らが猛烈に反対しましたが、
最後に迫井さんがぶち切れたような発言をして強引に押し切りました。
愚痴ばかりになってしまいまして、すみません。
ただ、唯一の救いは、日医の今村、松本、支払側の幸野、吉森さんたちがいないことです。
この4人がいたらとんでもなかったなあと思う次第です。
(新井裕充)
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